里山の散策:古き良き風習 ”株講について”:株式の勉強会では有りません。

私の故郷の小さな谷間の村はAC900年頃からの真言密教修行の山(須知山)の山麓に位置し、山王社と共に1400年頃の戦国時代に山奥の平地を開墾した村で、最初に3家族が入所した事が文献で残っている、極貧の村です。

そして、苗字が同じ家は、全て同族の先祖代々からの家族です。私たちの同族家系は今から600年ほど前にこの地に入り田畑を開墾した大先祖から分家した親戚の末裔です。

株講について:
株講?:株式の勉強会ではありません。
これは、2年に一度の割合で、同族が集まり先祖への御礼と今後の同族の繁栄と五穀豊穣を祈願する行事です。
これを、私たちの地方では”株講”と称しています。

この同族会が、今年は我家が当番ですので、大忙しです。
では、この奇妙なしきたりをご紹介します。

栄枯盛衰の末現在の同族の軒数は7軒のみですが、
直系(本家)は今から約250年前(1747)の飢饉で百姓一揆の責任を取り死罪となり、現在は二男系、つまり分家または、分家の分家のみ残っています。
そして、大先祖が住まいした山城後には、同族の御霊神社と大先祖の墓があり、毎年新年には村の神社及び一族の氏神様にお参りすることに成っています。
そして、12月6日は株講の日です。
当番の当主は、当日朝に御霊神社にお神酒と洗米を持って参拝し、そのお神酒と洗米をお昼に同族一同で分かち合い結束を固めてから、食事会が始まります。

古き良き風習と思いますが、なにぶん高齢化及び、長男が都会に出てしまって、この村に帰って来ない家庭も多く、後数十年後には廃れると思います。
そして、叔父叔母などの親戚は3代目には赤の他人に成りますが、この村に住む株講のメンバー(同姓名の家)は永遠の親戚なのです。ゆえにいくら貧乏してもこの村に帰ってくれば、ご飯は食べれるわけです。

こんな面白い楽しい風習、まだ残っている地方はあるのでしょうか?


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この記事へのコメント

115
2010年10月31日 08:53
初めまして。Googleから辿り着きました。
株講の風習、うちの実家の村(集落)にもあります。同じ苗字同士の集まりですよね。うちの村では、株ごとの集会は「寄り合い」といって、毎月15日に催されていました。
この株という制度が果たして日本でどれほど一般的なのか気になって調べていたところ、こちらに辿り着きました。須知山ということは京都ですか? うちは兵庫なのですが、関西の田舎では結構残っている風習なんですかね?
2010年10月31日 19:19
他は良く分かりません。何分私の村は時計が止まっていますので、この様な風習が残っています。しかし、有る一族は中止に成った家系もあります。理由は個人主義が強く成った為です。幸いわが家系はもう暫く続きそうです。京都の綾部市の旧町内ですが、株講について聞いてもほとんど無いようです。しかし毎月とは結束が固いですね。
綾部市位田町
2018年05月09日 08:28
「株講」の検索でここに行き当たりました。今年が2018年ですが、25年ほど前までは位田町の当株でも株講が年に一回、当番持ち回りの宴席を実施していたそうです。亡くなった親父の話では、安土桃山のころに元々は滋賀県にいた先祖が、本流が播磨のほうに行くのと分かれて綾部にやってきたそうです。ネットで調べると丹波・丹後・若狭・滋賀一帯にあるようですね。

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